胃切除後の食事指導に関する問題!

本日もブログをご覧いただきありがとうございますニコニコ

看護学生の味方★谷口ですおねがい

 

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本日の問題は、

状況設定問題の中では

見かけることが多いのではないでしょうかニコニコ

 

胃癌治療のために、

胃切除をした後の関わり方の問題です星

 

それでは始めましょう!!ニコニコ

 

胃癌の治療のため、胃切除の手術を受けた60歳の男性。術後の経過は良好であり、経口摂取も開始されました。ダンピング症候群を起こさないための患者さんへの食事指導として、適切なのは次のうちどれでしょうか?

1.一回の食事量を多めにして、一日3回の食事を取るように指導する。

2.水分を多く含むものを摂取するように説明する。

3.食後は20分ほど安静にするよう説明する。

4.炭水化物を多く含んだ食事内容にするよう説明する。

 

よく読むと、

疾患の知識がなくても

消去法で解けることがあります目

 

この問題も

疾患や、治療に関して深い知識がなくても

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しかし、

国試対策で大切な事は

間違っている選択肢が

なぜ間違っているのかを知る事ビックリマークビックリマーク

 

それでは解答と解説です星

 

正解は、

 

3番キラキラ

 

3.食後は20分ほど安静にするよう説明する。

胃切除後、

食事を摂取すると、

高浸透圧の胃内容が急速に排出されます。

 

そのため、上部小腸内への急速な水分移動で、

腸の拡張、蠕動の亢進、

それに伴う種々の消化管ホルモンの作用などが影響し合い、

動悸や発汗、

めまいなどの症状が現れる

早期ダンピング症候群になるリスクがあります。

したがって、

 

食事摂取後20~30分ほどは

安静にするよう説明を行います。

 

ダンピング症候群は、

よく出題される問題ですので

しっかりと理解しましょう音譜

下記に分かりやすい画像を貼りますので、

特徴の違いをしっかりと理解してくださいウインク

※引用元:「http://www.kindai-geka.jp/general/esophagus/more/」

 

それでは、

他の選択肢も見ていきましょう。

 

1. 一回の食事量を多めにして、一日3回の食事を取るように指導する。

ダンピング症候群は、

胃切除後、胃の貯留機能が低下することで、

摂取した食物が小腸内に急速に流入するために起こる病態です。

 

摂取した食物が小腸内に急速に流入するのを防ぐための指導として、

食事回数を増やし(1日5~6回程度)、

一回の食事量を減らすように説明を行います。

一回の食事量は少なめに指導する必要があるため、

この選択肢は適切ではありません。

2. 水分を多く含むものを摂取するように説明する。

胃切除後は、

胃の貯留機能が低下することで、

腸管に急速に摂取した食物が流入します。

 

そのため、

腸管の通過時間が短く、

腸管への負担が掛かる水分摂取は、

食事中はできるだけ控え、

固形食の摂取後30~45分後に

水分を摂取するように説明を行います。

よって、この選択肢は適切ではありません。

4. 炭水化物を多く含んだ食事内容にするよう説明する。

胃切除後は、

胃液の分泌量が低下しており、

浸透圧の高い食べ物が胃の中に入ると、

胃の排出調節機構が破綻しているので、

炭水化物は腸内に急速に排出されてしまいます。

炭水化物に含まれる糖質を摂取すると、

短時間で腸に吸収されるために高血糖を来します。

 

これに反応し、

膵臓からインスリンが過剰に分泌され、

逆に低血糖状態になり、

食後2~3時間後に、

脱力感・倦怠感などが現れる

後期ダンピング症候群が起こるリスクがあります。

 

そのため、

糖分を制限した食事を摂取するように説明する必要があります。

よってこの選択肢は適切ではありません。

 

理解できましたか??

 

ダンピング症候群の特徴だけでも

この記事を読んで

分かって貰えると幸いですおねがい音譜

 

本日もご覧いただきありがとうございます。

 

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