指導者との看護援助についてのやり取り【悩み相談】

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看護学生の味方★谷口ですおねがい

 

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最近当店へのお悩み相談が多いので、

どのような事で看護学生は悩んでいるのか、

あなたと情報を共有したいと思います。

 

これからご紹介する事例については、

もちろん本人様からブログ掲載の許可を頂いておりますニコニコ音譜

 

■相談内容

礎看護学実習で、

自分のやりたい援助(看護)を指導者さんに

「それは必要ない」と言われてしまいました。

私が受け持ちしたのは、

ADLの自立した糖尿病の患者さん。

血糖のコントロール、教育のために入院して7日目でした。

実習初日に

カルテからこれまでの既往歴などの情報を収集しました。

驚くべきことに、そこに足の状態について書かれてなかったのです。

そこで、私はコミュニケーションをとることと、

新しい情報を得るために、

患者さんと色々な話をしました。

そこで以下の情報を患者さんから得ることができました。

①『病院は久しぶりで、約1年振りとのこと』

②『病気は基本放置で治るから、糖尿病も治ると思ってます』

③『週4回のスポーツが趣味で楽しみなんです』

④『左足だけがずっと痺れるのが気になっているが、看護師に伝えても何もアクションがないので心配』

⑤『今まではメガネなくても見えてたけどここ最近で全然見えなくなった』

⑥『足先が冷たくて眠れない』

上記の事を、私の指導者さんである看護師5年目の女性に伝えました。

糖尿病性の神経障害として足に異常がでる可能性があるのではないか??

という事と、糖尿病が治る病気だと思っている点も含めてです。

しかし、指導者さんは受け持ち患者さんのことで忙しい事もあり、

あまり聞いていませんでした。

翌日、行動計画を報告しました。

足浴の援助をしたいと言ったのです。

 

しかし、指導者さんから

『この患者さんは何でも自分でできるよね??

日常生活が自立しているのに足浴する必要はありますか??』

と言われました。

 

そこで私は、

観察した内容を伝えました。

疥癬・肥厚・乾燥が見られることです。

 

また、患者さんは病院に通う習慣がないので

足の神経障害に気付くことができず、壊死してしまうかもしれないこと。

 

そうなってしまうと、脚を切断という可能性もあり、

自分の足で歩くことが出来なくなると考えたこと。

 

毎日足も冷えていて、眠れないこと。

その改善策として、私は足浴をしたいと思ったのです。

足浴中、血液循環の観察など症状や、足の状態に注意することも伝えました。

 

しかし、実習指導者さんから呼び出され、

『日常生活が自立してるよね??意味わかってる??』

と怒られました。

わたしの考え方や態度が悪かったのでしょうか??

とても悩んでいます。ご意見よろしくお願い致します。

 

 

■質問に対する回答

当店へご質問ありがとうございます。

そして、実習お疲れ様でした。
看護学生にとって、初めての病棟での実習は緊張しますよね。

そんな中、指導者と上記のような状態になり不安だったと思います。

今回、受け持ちをさせて頂いた糖尿病(DM)の患者さん。
看護学生らしい視点で、根拠に基づいた看護計画や、

日々の行動計画が立てられていると思います。

この患者さんの年齢や、性別、理解力や、家族背景はどうだったのでしょうか??
認知症の有無など、これらの情報は必要だったかもしれませんね。

世の中の現状的に高齢者が多いため、高齢者かな??と考えながら回答します。

日常生活に問題はなく、

血糖のコントロール、教育目的のために入院して7日目でした。
入院7日目ということから、

あなたが受け持ちをするまでに教育指導はある程度進んでいることが考えられます。
そのため日々の生活状況なども含めて、

退院した後の日常生活を重視することが求められたのかもしれませんね。

この点をあなたに託された事が考えられます。

糖尿病の神経障害は、

特に進行が早く、足先に出やすいのも特徴です。

このため、糖尿病合併症の初期症状の観察や、予防、悪化の防止が重要なのです。

糖尿病の病態生理や、合併症についてよく学習し、

観察できた事は良い評価に値する凄いことだと思います。

 

また、これらをきちんと根拠に基づいて

指導者へ報告できたことが特に素晴らしいと私は思います。

 

ほとんどの看護学生は、指導者さんに恐怖や遠慮を感じてしまい、

なかなか思っていることを伝えることができない人が多くいます。

そんな中で、上記を報告できたことは素晴らしいです。

そして本来ならば、

受け持ち看護師が病棟への入院当時に行う、

客観的データだけでなく、自分の目で行う主観的情報収集があります。

これを怠らなければ、足指の変化にも気がついたかもしれませんね。
それがされていなかった点が問題でもあります。

あなたは、看護学生としてとても良い視点で観察できていたと思います。

教育目的のためという事に重点を置き忘れ、

日常生活の援助に重点を置きすぎた事が考えられます。

そのため、行動計画の本来の意図が否定されてしまったことが考えられます。

本当に悔しかった事と思います。

しかし、結果的に患者さんにとって

必要な医療処置や、予防について分かってもらえたことは、

本当に良かったと思います。

あなたは、現在の病状だけでなく、

これから起こるであろう問題も含めて考え、

糖尿病について理解し、

自分の看護計画を見直されたのですね。

頑張りましたね。お疲れ様でした。

学生の立場では、実習の期限もあるので

長い期間同じ患者さんに関わることは難しいです。

今回の実習の様子を聞いていると、

あなたは受け持ちになったら、

自己評価や、学習だけでなく、

患者さんの事を第一に考える事ができると思います。

その姿勢や取り組み方は、

これから領域別の実習になっても続けていってほしいと思います。

看護学生はとても弱い立場にあります。

私も学生時代、

本当にままならないことに行きどうりを感じたり、

指導者さんとの意見の食い違いに悩んだりしました。

ですが、あなたのようにきちんと自分の意見を言えること。

言うだけでなく、根拠に基づいた学習をすること。

まず第一に患者さんの事を考え、全体像を把握すること。

それを指導者や、カンファレンスで伝えることがとても大切になります。

看護実習とは学生にとって、

自分の看護観を形作る重要な時間です。

とくに臨地実習では誰もが苦労や挫折を経験します。

患者さんの個別性や、周囲の環境、

疾患やその時々の状況により看護行為は変わります。

 

看護に正解はありません。

つねに何が最善かを考え続けることが大切なのです。

今回の実習で学んだことをもう一度よく復讐してくださいねひらめき電球

 

本日もご覧いただきありがとうございます。


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必ず実習・国試対策に役立つでしょうキラキラキラキラ

こちらの記事を参照してください。

「どうやって国試の勉強をしたらいいですか??」

 

「この手術はどういうものですか??」

 

「この疾患について調べたけどわかりません!」

 

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