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過去の看護資料については、
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■胃瘻管理について
★胃瘻栄養法について
・注入する栄養物を人肌(約38℃)に温める理由
冷たい栄養物を注入すると腸管が刺激されて蠕動運動が起こり、
下痢を誘発することがあるからです。
そのため、胃に入った時に体温と同じぐらいの温度になるように温めておきます。
約38℃と、やや人肌より高めに温めるのは、
胃に達するまでに冷めることを考慮したためです。
・注入速度を遠くしすぎてはいけない理由
注入速度を速くしすぎると、
腹部膨満、嘔気、嘔吐、下痢などを引き起こす原因になるためです。
特に、流動物の大量摂取による機械的刺激で下痢が起きると、
頻回に起きるようになり、患者の苦痛が大きくなるので注意が必要です。
・イリゲ一夕ーをベッドより約50cm高い所に設置する理由
イリゲーターを設置する高さにより、栄養剤の滴下速度が変化するからです。
適切な設置位置は、患者の腰よりも約50cm上方です。
これより高くすると滴下速度が速まり、低くすると遅くなります。
・注入中、30度くらいに上体を上げる理由
経管栄養では、チューブを通じて直接胃の中に流動物が入るため、
誤嚥の危険性がないように思われますが、
姿勢によっては逆流が起こって気管に入ってしまう危険性もあります。
こうした逆流が最も起きやすいのは臥位です。
そこで、注入中は30度くらいにベッドをアップすることが望ましいとされています。
※引用元:「http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/brain/pamph83.html」
上半身をやや上げた姿勢にすると、
重力の作用で流動物が十二指腸へ流れやすくなるという利点もあります。
ただし、長期間臥床している患者は、
頚部や背部の筋力が衰えて頚部の安定が悪くなっている場合もありますので、
枕やクッションで安定した姿勢が保持できるようにすることも必要です。
・注入後、チューブに白湯を通す理由
注入後、イリゲーターを外してチューブにぬるめの白湯を20mLはど注入しますが、
これは栄養剤がチューブ内に残らないようにするためです。
なお、注入前にも白湯を流し入れるのは、
ルートが詰まっていないか確かめるためです。
・胃瘻栄養法の副作用
下痢 腹部膨満 嘔気 嘔吐
(誤嚥性肺炎の原因にも)
・温度には特に注意!
冷たい栄養物を注入すると腸管が刺激されて蠕動運動が起こり、
下痢を誘発することがあるからです。
・速すぎる注入速度に注意!
注入速度が速すぎると胃や腸に消化吸収能力以上の負担がかかり、
下痢や腹痛の原因になりやすい。
「胃内容排出速度は1時間あたり247ml/時間」ということから、
100ml/30分程度という速度で行なう。
特に、流動物の大量摂取による機械的刺激で下痢が起きると、
頻回に起きるようになり、患者の苦痛が大きくなるので注意が必要です。
★皮膚トラブルについて
・カテーテルによる圧迫
①原因
カテーテルによる機械的刺激が持続すると、
瘻孔周囲に疼痛と小さなびらんや潰瘍などを認める。
機械的刺激が持続すれば炎症が継続するために不良肉芽が発生する.。
原因となる状況には、
ボタン型で瘻孔部に接するシャフト部に凹凸のあるタイプや、
チューブ型でカテーテルが動揺する場合などがある。
②ケアのポイント
・瘻孔部のカテーテルによる刺激を避けることがケアのポイントとなる。
・ボタン型でシャフト部に凹凸がある場合は、
ボタンの向きを毎日変えることによって不良肉芽を縮小させることができる。
チューブ型では、
カテーテルを腹壁に対して垂直に保つことで機械的刺激を避けることができる。
この際、カテーテルの一部をテープで腹壁に固定する方法、
ティッシュを瘻孔部に巻く方法、
スポンジなど使用してカテーテルを垂直に保持する方法がある。
・外部ストッパーによる圧迫
①原因
・外部ストッパーが皮膚を圧迫してその部位の血流を阻害するため、
外部ストッパーに一致して疼痛、発赤、びらん、潰瘍を認め、
ときには感染に至ることもある。
原因となる状況には、
外部ストッパーと腹壁にゆとりがない。
挿入中のボタンのシャフトの長さが短い。
栄養管理により体重が増加した。
腹部のしわやたるみによってストッパーの一部が腹壁に接触するなどがある。
②ケアのポイント
外部ストッパーが皮膚を圧迫しているため、
ケアの原則はこの圧迫を除去することである。
基本的には、外部ストッパーを緩める。
ボタン型のカテーテルの場合では、
シャフト長が決まっているのでカテーテルの交換が必要となる。
ただし、外部ストッパーの下にガーゼ等を挟むと皮膚への圧迫は軽減するが、
内部胃壁の圧迫は増すため注意しなければならない。
外部ストッパーのゆとりは、
日常生活上とりうるさまざまな体位で観察する必要がある。
患者が仰臥位のときは外部ストッパーにゆとりがあっても、
坐位時にはゆとりがなく圧迫していることもある.
・栄養剤の付着
①原因
・瘻孔部から栄養剤の漏れが持続すると、
皮膚を保護している皮脂が取り除かれるために、バリア機能が低下する。
バリア機能が低下すると、細菌が侵入しやすくなり感染を起こしやすくなる。
・栄養剤の漏れと一緒に消化液が混入している場合のスキントラブルは、
胃液は強酸性で、胆汁はアルカリ性であるため皮膚の弱酸性のpHと異なっており、
かつ消化酵素によって化学的な刺激を受けることが原因である。
・浸軟(ふやけ)した表皮は、
結合性が低下するため外部ストッパーの摩擦だけでも容易に剥離し、
皮膚の損傷や感染も起こしやすくなる。
そのため、瘻孔周囲に、疼痛、発赤、丘疹、腫脹、紅色小水癌、びらん、潰瘍を認める。
原因となる状況は、栄養剤で皮膚が浸軟している。
栄養剤の付着したガーゼ等を長時間交換していないなどがある。
②ケアのポイント
・栄養剤が漏れて皮膚に付着することが問題であるため、
栄養剤の漏れを改善することが最優先される。
・栄養剤が漏れる原因としては,瘻孔サイズの拡大がある。
瘻孔サイズの拡大に対しては、カテーテルを太めに変更すると一時的にはよいが、
その後さらに瘻孔サイズが拡大する危険性がある。
瘻孔サイズの拡大には、
カテーテルの動きが関与していることが多い。
そのため、カテーテルを皮膚に対して垂直になるよう固定する。
しかし、瘻孔サイズが大きくなくとも
栄養剤の形態が液体であるために漏れることがある。
この場合は、栄養剤の粘度を増強する。あるいは固形化すると改善が可能である。
・これらのスキントラブルのケアの基本は、
栄養剤の付着をきれいに洗浄すること。
栄養剤が付着したドレッシング材を長時間放置しないことである。
・びらん、潰瘍を認めた場合は、
疼痛を伴うため早期治癒に向けて積極的なケアを行う。
とくに、栄養剤の漏れと一緒に消化液が混入している場合に生じたスキントラブルは、
痛みが生じる。
栄養剤が付着すると治癒を阻害するために一刻も早く、
栄養剤からトラブル部を保護し、
かつ創傷治癒環境を良好に保つハイドロコロイドドレッシング材等を貼付する。
・テープの貼付
①原因
・テープ貼付部は、テープによって皮膚が外界と遮断されるため、
湿度が高い状況にある。
したがって、テープ貼付部は透過性が増し粘着成分などが皮膚に侵入しやすく、
化学的刺激や過敏性反応を起こしやすくなり接触皮膚炎をまねく。
・テープの剥離時には機械的刺激が加わるため、
勢いよく剥がすと角質層のみならず表皮まで剥離されることがある。
そのため、皮膚の状態としては、
掻痒感、疼痛、発赤、色素沈着、色素脱出、水泡、びらんなどを認める。
原因となる状況には、
テープのアレルギー反応、テープの貼り方が不適切、
剥がし方が皮膚の構造にそっていないなど。
②ケアのポイント
トラブル発生時に、はスキントラブル部位にテープを貼付しないことが基本的である。
・スキンケア不足
①原因
・瘻孔部の洗浄を行わず発汗が多いときは、
瘻孔部の湿度は高くなり、細菌増殖には最適な環境となるため、
感染を起こしやすくなる。
皮膚の状態としては、
瘻孔部から広範囲に掻痺感、発赤、熱感、腫脹、潰瘍などを認める。
・感染の菌種によって症状には特徴がある。
細菌による感染では、毛包炎、蜂窩識炎などが見られる。
初期には赤い丘疹だったものが、
次第に発赤の範囲が拡大して痛みや熱感や腫脹を認める。
悪化すると膿瘍となり、潰瘍になることもある。
真菌による感染では、主にカンジダと白癬菌の感染がある。
カンジダの場合は、皮膚が赤くなって、びらんし、鱗屑を認める。
白癬菌の場合は、丘疹が一列に配列して波紋状に広がっていき、
びらんと鱗屑を認める。
これらの感染の原因となる状況には、皮膚の清潔ケアを行っていない。
発汗が多いときなどがある。
②ケアのポイント
・皮膚の清潔を保つことが予防のポイントである。
発汗の多い夏季には,とくに注意する。
また、冬季でもこたつや電気毛布の使用で発汗していることが多いので、
発汗時には洗浄や清拭を行う。
これらはPEG造設部位を皮膚からしか観察できない。
しかし皮膚に何かトラブルが起きている場合には、
胃壁にも何かトラブルが起こっている可能性がある。
したがって、PEGの瘻孔やその周囲皮膚が正常であることは
胃壁の状態が正常である1つのサインと考え、
常に痛みや痺みがなくスキントラブルのない、
健康な皮膚状態を保つように配慮し続け、
栄養剤の注入ルートとして継続活用できるよう努める。
★胃瘻栄養法 観察のまとめ
・皮膚の状態(ただれ、かぶれ、腫脹、発赤、掻痒感、疼痛)
・部位
・カテーテルによる圧迫
・外部ストッパーによる圧迫
・テープの貼付
・栄養剤の付着
・チューブの状態(閉塞、位置、長さの変化、漏れ、破損)
・栄養物の注入温度(約38℃)
・注入速度(200ml/時間)
・イリゲーターを設置する高さ(患者の腰よりも約50cm上方)
・注入中の体位(ファラー位など)
・所要時間
・実施中の観察(不快症状の有無)
・腹部膨満(聴診、触診)
・下痢
・嘔気、嘔吐
・患者の訴え、様子
・現在の様子や体位(ファラー位など)
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