尿道留置カテーテルについて(障害受容のプロセスとボディイメージの変化)

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■尿道留置カテーテルについて

★留置カテーテル

留置カテーテル法というのは、

膀胱にカテーテルを入れっぱなしにして尿を出す方法のことです。

 

尿道を通して管を入れる方法と、

膀胱瘻といって、お腹から直接膀胱に穴を開けて、

管を留置する方法があります。

 

長期留置になると膀胱瘻の選択が勧められます。

 

1、目的

排尿困難があり、しかも間欠導尿できない人に適応されます。

その他にも、女性で尿失禁がひどく、

パッドなどで対応しきれない人、褥瘡(床ずれ)がひどく、

治療のためにおむつの使用が不可能な人にも用いられます。

留置カテーテル法は、腎臓に逆流しやすい人、

間欠導尿法がうまくいかない人に、最後の手段として用いられます。

 

2、留置カテーテルのメリットとデメリット

留置カテーテルは排尿障害を改善するための道具です。

道具は、使用方法によっては生きていく上で欠かせない便利なものになります。

しかしまた一方、

使用方法を誤れば、危険なものにもなりかねません。

 

留置カテーテルは、患者さんの体を守り、

生活を保するための道具です。

決してケアを提供する側の都合で使用するものではありません。

ケア提供者には、

留置カテーテルの道具としてのメリットとデメリットを

十分に知った上での活用が求められます。

 

以下に、留置カテーテルのメリットとデメリットを紹介します。

 

<留置カテーテルのメリット>

1)尿量が正確に簡便に量れる

留置カテーテルの利点としては、正確な計測があげられます。

しかし、収尿器でも同じ目的を得ることができます。

とくに男性の場合、

装着型収尿器(コンドーム型カテーテル)を利用すれば、

留置カテーテルと同様に測定できます。

また、手間はかかりますが、おむつを計測することでも確認できます。

 

2)汚染が少ない

重度の失禁でスキントラブルがひどい場合、

利点が大きいですが、収尿器活用が可能な場合もあります。

 

3)安静が保てる

ターミナルなど、重篤な状態のときにはこのメリットは十分にあります。

しかし、回復期にある人にとっては、

廃用性(寝たきり)の問題にも結びつきます。

 

4)トイレに行く必要がない

脊髄損傷者が飛行機で海外旅行をするなど、

トイレに行けない場合、あるいは重度の尿失禁症状があるにもかかわらず、

長時問おむつ交換ができない場合などは非常にメリットがあります。

ただし、安易な使用は廃用性の問題につながります。

 

5)残尿がなくなる

尿排出を助ける道具としては最も機能を発揮します。

しかし、間欠導尿が普及した現在、

留置カテーテルはこれができない場合に限られます。

 

6)腎臓への逆流を防止

腎臓への逆流を起こしやすい場合、

腎機能を守るという生命保障のために留置カテーテルは、

第一優先順位として選択されます。

 

7)数回の排尿処理でよい

本来はこまめに交換することが望ましいのですが、

それができない場合は、留置カテーテルによって、

排尿処理の回数を減らすことができます。

 

8)社会生活の拡大につながる

留置カテーテルを使用することによって、

トイレ、漏れを気にせず、また腎臓を守り、

健康に活動することができるようになります。

 

<留置カテーテルのデメリット>

1)使用の不快感、痔痛

痛み、膀胱への刺激、

違和感など身体的不快感だけでなく、

管をつけて生活する不安やボディイメージの変化など、

心理的な要素が非常に大きくあります。

留置カテーテル導入にあたっては、

障害受容のプロセスを確認することが求められます。

 

2)感染

長期の留置カテーテルは、尿路感染を100%起こします。

院内感染の原因にもなります。

 

3)膀胱・尿道の炎症、損傷

留置期間が長期になると、

尿道粘膜の潰瘍形成や損傷を生じます。

とくに男性の場合は、固定方法などの管理に注意する必要があります。

 

4)結石ができやすい

留置カテーテルは異物ですから、

周囲には結石が形成されやすくなります。

とくに寝たきりで運動量がほとんどない人は、

尿の流れが悪いだけでなく、

骨からのカルシウムの流出があるために結石ができやすくなります。

長期に使用する場合は、定期的な確認が必要になります。

 

5)行動の制限

カテーテルをつけているわけですから、

当然動きにくくなります。それによる心理的な制限もあります。

 

6)定期的に交換の処置が必要

カテーテル交換のために定期的に通院することが必要になります。

あるいは訪問看護や往診を受けることになりますが、

これらは社会生活の制限にもつながりかねません。

 

7)詰まりへの対策が必要

長期に留置する場合は、十分な水分摂取、

膀胱洗浄など詰まりへの配慮が不可欠です。

 

8)社会生活の縮小につながる

選択を誤れば、閉じこもり、寝たきりといった廃用性症候群となります。

 

★障害受容のプロセス

排泄障害をもつ人の心理的ケアとして、

身体的喪失、ならびに身体的な自己像の

自己イメージの喪失をどう受け止めているか。

また、自分の受けた障害を知的、

情緒的にどう理解して、

生活にどのように適応しようとしている段階なのかを理解する。

 

フィンク、コーンの段階理論(モデル)を用いると、障害受容のプロセスは、

 

「ショック」→「回復への期待」→「悲嘆」→「現実認識」→「適応(順応)」

 

と整理される。

心理的ケアとしては、

 

①ひたすら聴く(傾聴)、②問題の整理、③段階に応じた対応、が必要となる。

すなわち「ショック期」→不安を表出させる。

 

「回復への期待」→期待を受け止めながら、

可能性の可否の説明。

本人がその説明をどう受け止めたかを確認する。

「悲嘆」→ひたすら悲嘆を受け止める。

ピア(仲間)・カウンセリングのできる人の紹介。

現実認識への橋渡しより、一層近い共感を受容。

「現実認識」→より生活しやすい具体策の提示(例:自己導尿の指導)、

「適応(順応)」→本人のニーズに応じた対応(例:脊髄損傷の排泄障害者の場合、

入院中は基本的な排泄技術の習得と障害受容のプロセスの展開。

退院後は外来での具体的な提案)。

 

★ボディイメージの変化

ボディイメージとは、

人が自分自身の身体について心に描く像や感情のことで、

自己概念の構成要素の1つである。

四肢切断、ストーマ造設などによる外観の変化や、

留置カテーテルなど治療上目立つ装具を装着している場合など、

ボディイメージが変化することによって自己概念が障害を受け、

否定的な反応を示すことがある。

 

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