【大工さん必見!】怪我より怖い!?破傷風について・・・

本日もブログをご覧いただきありがとうございますニコニコ

看護学生の味方★谷口ですおねがい

 

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ありがとうございますm(_ _ )m

 

先日、私の兄(元看護師)から連絡がありました。

 

「現場で友人が釘踏んだんやけど、破傷風とか大丈夫かな??」

 

久しぶりに聞いた破傷風について、

私は知識が少し足りなかったので

調べてから教えることにしたのです。

 

ニートラ
ニートラ
ん??

兄貴がいたのか。

 

そうなんです笑

元看護師で、今は大工さんをしています。

 

兄に教えるために学習した

『破傷風』について、

全ての大工さんに知ってほしいと感じたので、

必要な知識を提供したいと思います。

 

この記事を読めば、

大工さんが現場で

「破傷風にならないためには!?」

 

「どういう事に気を付ければよいのか??」

 

について理解することができます。

 

破傷風ってなに!?

破傷風とは、

破傷風菌が産生する

毒素のひとつである神経毒素(破傷風毒素)

により強直性痙攣をひき起こす感染症です。

※参考文献:「厚生労働省」「http://aznablesanhakamei.blog113.fc2.com/blog-entry-72.html?sp」

 

ニートラ
ニートラ
痙攣だと・・・

怖いな。

 

破傷風菌は、

空気を嫌ういわゆる嫌気性菌と呼ばれるもので、

土壌中に多く存在しています。

 

つまり、大工さんの現場や、

古い木に打たれた

釘やビスなどにも存在するのです。

 

それでは、

破傷風菌に感染すると

一体どうなってしまうのでしょうか??

 

最初は開口障害!?最後には・・・

破傷風菌の潜伏期間は、

3日~21日だと言われています。

 

最初の症状にこれらがあります。

・口が開きにくい【開口障害】

・物が飲み込みにくい【嚥下障害】

・苦笑するような痙笑(ひきつり笑い)といわれる表情【顔面緊張】

 

これらは分かりやすい症状なので、

出現時にはすぐに病院に行くようにして下さい。

 

どうやって破傷風に感染するの!?

 

傷口からの感染が多いです!

破傷風菌は創傷部位より

体内に侵入し感染します。

現在でも転倒などの事故や

土いじりによる受傷部位からの感染が多いです。

創傷部位を適切に治療することにより、

感染の可能性が低くなることが分かっています。

 

つまり、怪我をした時には、

すぐに水で洗い流し

清潔を保つことが感染予防に繋がります。

傷口を消毒して殺菌することも大切なので、

水で洗い流したあとには、

傷口の消毒も忘れないようにして下さい。

 

ニートラ
ニートラ
俺よく土いじりしてるんだけど。

傷の手当はちゃんとしとこう・・・

 

大工さんの怪我についてですが、

破傷風に感染しないためにも、

傷口を作らない事が大切になります。

 

それでは、

大工さんはいつ怪我をしやすいのでしょうか??

 

7時から右肩上がりで上がっていき、

11時をピークに事故が多くなっています。

※参考文献:「https://www.oreyume.com/column/otherwise/8622/」

朝からの疲れが出てきて、

お昼休みを目の前にして気持ちが緩むのかもしれませんね。

 

確かに私も11時過ぎくらいから、

ランチは何を食べようかと気が緩んでしまい、

作業に集中できないことが多いです。

 

大工の皆さんは、

明日から11時前後の1時間は怪我に注意して下さい!!

 

では破傷風に感染してしまったら、

どうすれば良いのでしょうか??

 

破傷風の治療にはやる事がたくさんある

破傷風の治療として行うことを挙げていきます。

■ヒト破傷風グロブリン(TIG)の投与

TIGは別名テタノブリンとも呼ばれ、

破傷風になったときの応急対応で投与されます。

 

TIGを投与する際には、

ワクチンを打った方の腕とは反対の腕を使用します。

その理由は、TIGによってワクチンが中和されてしまうからです。

 

しかし、

ワクチンは基本的に10年程度しか効果がないので、

接種してから10年以上経っている人に対しては、

すぐにTIGを投与します。

 

■感染部位の充分な洗浄やデブリードマン

最初にも書いたように、

破傷風菌は嫌気性の細菌で、

空気がある場所で生きることができません。

このため、

感染部位の洗浄とデブリードマンをすることによって、

破傷風菌が生きにくい環境を作るのです。

ちなみにデブリードマンとは、

感染・壊死組織を除去し、

創を清浄化することで他の組織への影響を防ぐ外科処置のことです。

 

■傷口からの感染を防ぐための抗菌剤投与

傷があると、

破傷風以外の細菌感染も考えられます。

そのため、

ペニシリンGや

メトロニダゾールなどの抗菌薬の投与します。

 

また、破傷風については、

傷口を確認するだけで

リスクの大きさを判断することができます。

そのための指標がこちらです。

※引用元:「http://ykitano5min.hatenablog.com/entry/2017/09/13/214046」

この基準を目安にして柔軟に対応していく事が求められます。

 

また、すでに痙攣などの症状がある場合には、

抗痙攣剤の投与、呼吸や血圧の管理を行います。

 

予防接種について

破傷風はヒトからヒトへ伝播することはないですが、

呼吸や血圧の管理が可能な

集中治療室などで実施することが望ましいです。

また、回復した患者でも

十分な免疫が誘導されないので、

ワクチン接種をして免疫を獲得することが望ましいです。

 

ニートラ
ニートラ
なるほどね。
でも幼い頃にワクチン接種したけど忘れてるわ。

 

現行の「予防接種法」では、

若齢者を対象に定期予防接種として、

DTP(生後3カ月以上90カ月未満に4回)と

ジフテリア・破傷風混合トキソイド(DT)(11歳以上13 歳未満に1回)

の接種が推 奨されています。

定期予防接種の非対象者に対しては、

ジフテリア破傷風トキソイドを用いた初回接種(4~8週間隔で2回)

と追加接種(初期接種後6~18カ月に1 回接種)がすすめられています。

 

さらに予防接種の効果は10年程度なので、

10年毎に追加接種を行えば、

防御抗体レベル以上の血中抗体価を

維持する ことができると考えられています。

 

まとめ

これらの事から、

ほんのちっぽけな怪我でも

破傷風になるリスクはあります。

 

特に大工さんなどの

土壌に触れることが多いような職業は

破傷風に注意した方が良いです。

 

どういう所に破傷風菌は存在していて、

感染しないためにどういう事に気を付けるのか、

感染した時に対応など、

しっかりとこの記事を読み直して

復習してほしいです。

 

結論ですが、

小さな怪我でも舐めないで!!

 

本日もご覧いただきありがとうございます。

 

 

参考文献:

「https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/466-tetanis-info.html」

「http://www.kansensho.or.jp/ref/d54.html」

「http://ykitano5min.hatenablog.com/entry/2017/09/13/214046」

「https://www.oreyume.com/column/otherwise/8622/」


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