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先日書いた、
『脳がなかったらどうなるのか!?』
という記事が大好評で、
脳や身体の勉強にもなったとお問い合わせを頂きます。
↓↓


このシリーズは、
臓器の働きを分かりやすく説明するのに役立ちます。
看護学生だけでなく、
健康意識の高い一般の人にも分かるレベルで
記事を書いていきたいと思います。
それでは今回は
『肺がなかったらどうなるのか!?』
※引用元:「カンゴルー」
この記事を読むと、
肺の働きや、
これがないと身体にどんなことが起こるのか、
理解することができます。
肺の働きはシンプルに2つだけ!!
①酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する。(外呼吸)
②二酸化炭素の排出により体液のpHを調整する。(内呼吸)
肺の働きは至ってシンプルで、
上記の2つだけになります。
呼吸というと、
鼻腔や口腔からの空気の出入り、
あるいは胸郭の呼吸運動などを思い浮かべますが、
このような空気の出し入れは
ただの『換気』と呼ばれるものです。
実は肺というのは内部で様々なことが行われています。
①について、
これは外呼吸と呼ばれるもので、
肺胞から酸素が毛細血管へと移動します。
そして、
静脈血中を運ばれてきた二酸化炭素は逆に肺胞へと移動し、
体外へ排出されます。
ちなみに『肺胞』というのは、
気管支の先についているブドウの房みたいな箇所です。
※引用元:「https://www.seihaito.jp/structure/lung.html」
イメージはこんな感じになります。
②について、
体内で必要とされるエネルギーは、
食物中の糖質・脂質を主とした栄養素の分解で作られます。
この過程を内呼吸と呼びます。
この際、不要物として二酸化炭素と水が作られます。
二酸化炭素は外呼吸で体外へ、
水は代謝水として再利用されるのです。
もし、二酸化炭素を体外に排出することができなかったら、
二酸化炭素という有害な物質が血液中に溜まり、
身体は酸性に傾きます。
この結果、
呼吸性アシドーシスになるのです。
いわゆる、低酸素と言われる状態なので、
症状としては、
頭痛、錯乱、不安、眠気、
そして昏迷(CO2ナルコーシス)を引き起こします。
そもそもなぜ呼吸が必要なのか??
誰もがみんな当たり前のように『呼吸』をしていますが、
なぜ呼吸が必要なのでしょうか??
多くの人が、
あまり考えたこともないかもしれませんね。


答えはとてもシンプルです。
※引用元:「https://nandemo.blog/my-hero-academia-todoroki/」
ヒロアカでオールマイトがエンデヴァーに
強さの説明をする時くらいシンプルな答えです。
『生きるためのエネルギー作りに酸素が必要』
だからです。
酸素は食べ物と同じように、
いや、食べ物よりも私たちの身体には必要なのです。
毎日必要なエネルギーを食べ物から吸収するために、
食事をします。
そして消化液などで分解されることで、
体に吸収しやすい栄養であるブドウ糖などに変わります。
このブドウ糖が主なエネルギー源になるのですが、
この際、ブドウ糖と酸素が結びつくことで
エネルギーに変換されるのです。
※引用元:「https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/medicine/karada/karada008.html」
つまり、
なぜ呼吸をする必要があるのか!?
に対する答えは、
私たちの体が活動できるようにエネルギーを作り出すためです。
それでは、
いよいよ本題に入りましょう!
もし体に肺がなかったらどうなるの!?
まずは解剖学的に見ていきましょうか!!
※引用元:「https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/medicine/karada/karada008.html」
知らない人も多いと思いますが、
気管と左右の肺は繋がっているのです。
鼻や口から取り込んだ空気は、
気管を通って気管支に入り、
肺胞に到達します。
そして、この肺胞で酸素や二酸化炭素を出し入れする
ガス交換が行われるのです。
つまり、
肺がなかったら
血液中に酸素を取り込むことができず
低酸素状態になります。
そして、二酸化炭素が体内に溜まり、
呼吸性のアシドーシスになって
混迷状態になる可能性があります。
また、酸素を取り込めないということは、
体が活動するためのエネルギーも生み出すことができないので、
体を動かすためのエネルギー不足や、
筋肉・内臓・骨・皮膚などのもとになる材料不足を意味します。
結果的に、
健康な体を維持することが難しい状態になるのです。
そもそも肺というのは、
呼気と吸気によって酸素を取り込みます。
この時、肺が直接的に働いているのではなく、
周りの筋肉や横隔膜の力を借りているのです。
筋肉と横隔膜が収縮したり緩んだりすることで、
肺が広がって空気が入ったり、
肺が縮んで空気を出したりしています。
この事から、
肺がないということは、
空気を取り込むことができないので、
酸素や二酸化炭素などガス交換をする以前に、
酸素を取り込むことが難しくなるのです。
まとめ
これらの事から、
もし体に肺がなかったら、
低酸素状態やエネルギー不足により、
生きることが難しくなります。


良い質問ですね。
確かに一見、
人工呼吸器があればガス交換もできますし、
呼吸の補助をしてくれるので生きれるかもしれないと
思いがちですが、
実際はかなり難しいと思います。
人工呼吸器を使用する目的は、
ガス交換を改善することと、
呼吸仕事量を減らすことにあります。
しかし、
患者さんの口元から陽圧のガスを送り、
この圧力によって肺を膨らませることができません。
つまり、
酸素を送り込んでも、
呼吸の補助のしようがないというわけです。
肺の重要性が分かって頂けたでしょうか??
結論ですが、
タバコなど、肺を傷めるようなことはやめましょう!!
本日もご覧いただきありがとうございます。
参考文献:
「https://omaezaki-hospital.jp/category/activities/good-story/good-story-kokyuki/」
「https://www.kango-roo.com/learning/2420/」
「https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/medicine/karada/karada008.html」
「https://www.seihaito.jp/structure/lung.html」
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